日別アーカイブ: 2020年7月30日

「一杯の食のために」

兄が受け継ぐことになっていた長子の特権を弟がだまし取ったという出来事。一番怒り狂ったのは、兄のエサウさんでした。

エサウさんは、空腹を満たすため弟に長子の特権を譲ると約束をした過去がありましたが、それが本当に弟の手に渡ったと知った時に事の重大さを思い知ることとなったので

した。

エサウさんは一時の空腹を満たしたいという欲求から、将来の大きな祝福を投げ捨てて、目の前にある一杯の食事を選びました。

彼は、そこで一杯の食事を選んだとしても、自分は長男として当然その特権をもら

えるものだと思っていました。

しかし、思いもしない出来事が起こり、本当に自分のもとからその特権が

取り去られることになってしまったのでした。

私たちが神様から与えられている約束。それは、将来に関するものです。神様はそれを信じて、その希望を大切にして歩んでほしいと願っておられます。

しかし、私たちは弱さゆえに、将来の希望を与えられているにも関わらず、一時の欲求から、大きな祝福を投げ捨てて、目の前にある一杯の食事を選んでしまうことがあります。

しかし、聖書はこのように言います。

「わたしたちは、このような希望によって救われているのです。見えるものに対する希望は希望ではありません。現に見ているものをだれがなお望むでしょうか。わたしたちは、目に見えないものを望んでいるなら、忍耐して待ち望むのです。」(聖書 ローマの信徒への手紙8:24∼25 新共同訳)

イエス様が来られる時、私たちは忍耐して待ち望んだことによって喜びがあふれることでしょう。