日別アーカイブ: 2020年11月19日

「父の愛」

神様から多くの祝福を与えられたヤコブさんは、結果的に12人の息子が与えられました。

「ヤコブの息子は十二人であった。レアの息子がヤコブの長男ルベン、それからシメオン、レビ、ユダ、イサカル、ゼブルン、ラケルの息子がヨセフとベニヤミン、ラケルの召し使いビルハの息子がダンとナフタリ、レアの召し使いジルパの息子がガドとアシェルである。」(聖書 創世記35:22∼26 新共同訳)

12人という大人数の兄弟でしたが、全て同じ母親から生まれたのではなく、レアとラケルという姉妹、そして、それぞれの召し使いであるジルパとビルハという4人の女性から生まれてきた母親の違う兄弟たちでした。

ヤコブさんにとって皆大切な息子に変わりはありませんでしたが、

そんな中でも、一番大切にしていた息子がいました。それが、自分の本命の奥さんであるラケルさんから産まれた長男のヨセフさんでした。

「イスラエルは、ヨセフが年寄子であったので、どの息子よりもかわいがり、彼には裾の長い晴れ着を作ってやった。」(聖書 創世記37:3 新共同訳)*イスラエル=ヤコブ

しかし、ヨセフさんに対する父の愛はかなりの偏りがあったため、問題が生じることとなってしまいました。

「兄たちは、父がどの兄弟よりもヨセフをかわいがるのを見て、ヨセフを憎み、穏やかに話すこともできなかった。」(聖書 創世記37:4 新共同訳)

多くの息子たちがいる中で、1人にだけ偏った愛を注いでいくことで、ヤコブさん自身が苦しんだ兄弟の不和というものを息子たちの中にもたらすことになってしまいました。

私たちの父なる神様は、12人よりもはるかに多い、比べものにならない数の子どもをもっておられます。しかし、私たちの父なる神様は、偏った愛を示すことはありません。その愛は全ての人に対して限りなく注がれています。