「わたしはあなたの盾」

神様の守りの中で甥のロトさんを救出したアブラハムさんでしたが、不安な気持ちもありました。戦いに勝ったということは、相手の国から恨みを買うことになります。今度は自分の所に攻め込まれてしまうかもしれない。そんな不安がありました。そこで、神様はアブラハムさんにこう言われました。

「これらのことの後で、主の言葉が幻の中でアブラムに臨んだ。恐れるな、アブラムよ。わたしはあなたの盾である。あなたの受ける報いは非常に大きいであろう。」(聖書 創世記15:1 新共同訳)

もし、アブラハムさんが自分で作戦をたて、自分の戦略に頼り、自分の力で敵国に攻め込んでいたとしたら、アブラハムさんの不安は尽きないものになっていたかもしれません。

しかし、アブラハムさんは、神様に助言を求め、神様の導きを求め、神様に従ってロトさんの救出へと向かいました。その結果、神様はアブラハムさんに勝利を与えられました。

これは、アブラハムさんの打ち立てた戦略や、アブラハムさんの持っていた力で治めた勝利ではなく、アブラハムさんを導かれた神様の力による勝利でした。

その勝利を与えた神様が、「わたしはあなたの盾」と改めてアブラハムさんに語りかけられたのでした。不安をもつことなく、盾であるわたしを信じるようにと神様はアブラハムさんを励まされました。

私たちも、神様に助け求め、その示された道に従って歩んで行く時、神様は私たちの盾となってくださいます。