光を受けて輝く

全国各地から紅葉の知らせが届いています。私は紅葉も好きですが、ススキの穂が太陽の光を受けて金色に輝いている風景が大好きです。この国に生まれてよかった!という気持ちになる瞬間です。

20141101光を受けて輝く

当たり前のことですが、ススキの穂そのものが光を生み出しているわけではなく、ススキは太陽の光を受けてこのように見事に輝いているわけです。

新約聖書に“バプテスマのヨハネ”という人物が登場します。彼はイエス様よりも少し早くイスラエルに現れ、人々がイエス様と出会うための道を備える働きをしました。たくさんの人がヨハネのもとに集まり、人々の間にはヨハネに対する期待が高まっていきました。しかし彼は、人々の心を自分に向けるためでなく、人々に救い主を伝えるために働くことに徹しました。聖書には次のように書かれています。

彼は証しをするために来た。光について証しをするため、また、すべての人が彼によって信じるようになるためである。彼は光ではなく、光について証しをするために来た。その光は世に来てすべての人を照らすのである。

(新約聖書・ヨハネによる福音書1:7~9)

「彼は光ではなく、光について証しをするために来た」――私たち人間は、自分自身で光を発することは出来ません。しかしイエス様と出会い、イエス様のために生きるとき、イエス様の光を伝える器になることが出来るのです。ススキの穂が太陽の光を受けて輝くように、イエス様の光を受けて輝く、そんな生き方をしたいものです。

セブンスデー・アドベンチスト甲府キリスト教会 牧師 伊藤 滋